家計の足しに家庭菜園をしています。
栽培する野菜は コスパ重視 で選んでおり、繰り返し収穫できる ミニトマト や ズッキーニ 、栽培期間が短く何度も栽培できる 小松菜 などを栽培してきました。
越冬できて苗代がかからない イチゴ も始めました。
しかし、何かが足りない?
そう!主食になる作物を育てていないのです!
という事で、主食になり得る作物として ジャガイモ が俄然気になってきました。
ジャガイモだったらプランター栽培もできるし、収穫後の保管も料理も簡単そう。
そこで、プランター栽培前提で 採算性 を調べて見ました。
ジャガイモはコスパ良い?
うれしい事にジャガイモは初心者でも育てやすい作物で、春植えと秋植えで年2回栽培が可能で、それぞれ 約3カ月 で収穫ができ、種イモの15~20倍の量 の収穫ができるとか。
原産地の南米や、寒冷地のドイツやアイルランド・フィンランド等では、ジャガイモを主食にしているようです。
流石に主食にされるだけのことはあり、コスパが良さそうです。
栽培費用
菜園プランター1つに種イモ2株を栽培する場合の費用を推定しました。
種イモ100g(50g×2株)を栽培し、収穫量が種イモの15倍の1.5kgになる前提です。
項目 | 備考 | 金額 |
種イモ | 2株分(100g) | ¥50 |
培養土 | 25L(半分はリサイクル) | ¥250 |
化成肥料 | 追肥2回分(10g×2×2) | ¥28 |
費用合計 | ¥328 |
内訳の詳細
- 種イモ
種イモの値段は、一般的な品種の「男爵」「キタアカリ」「メークイン」だと、1kgで¥300程度のようです。
コメリ等では少量のバラ売りもあるようなので、そちらで購入するとして100g当り¥50と見込みました。 - 培養土
プランターに容量28L(W51.5×D33.5×H25.8)の普通の菜園プランターを使う場合は、増し土を含めても25L程度で間に合いそうです。
培養土はホームセンターの安い培養土でも25Lで¥500程度かかりますが、使う培養土の半分を「冬の寒ざらし」「夏の日光消毒」で再生したリサイクル土にするとして、全て新品培養土を使う場合の半額の¥250と見込みました。 - 化成肥料
元肥は培養土に含まれている分だけで十分。
追肥は1株に10gを2回与えるので、2株分で40g必要です。
化成肥料は550gで¥390なので、40gは¥28と見込みました。
【参考記事】
プランターのサイズについて
ジャガイモ栽培では、一般的には深さ30cm以上の深型プランターは推奨されています。
わたしは深型プランターをもっていないので、ジャガイモ栽培の為に追加での購入を考えていました。
ですが、調べていくと深さ26cm程度の標準的な28Lの菜園プランターでもジャガイモ栽培は可能な事が分かりました。
そもそも28Lプランターの広告で、ほとんどが ジャガイモ栽培OK となっています。
このため、わたしは深型プランターの追加購入はしないで、持っている28Lプランターでジャガイモ栽培に挑戦する事にしました。
ただし、深さ26cmのプランターを使う場合は、深さが浅い事での弊害を避ける為に、『プランターの底には鉢底石を敷かずにスノコを使い』、『2回目の増し土時に、株の付近を盛り土して出来るだけ土の量を増やす』等の対策を行う事が望ましいようです。
それに、28Lプランターだと深型より必要な培養土が少なくて済むメリットがありますね。
市販で販売されている[約50cm×35cm×高さ26cm、土が約20L]程度のプランターの場合、種いも2個(2株)が適量です。深さが足りない場合は盛り土(培土)をしてカバーします。
おうちで「じゃがいも栽培」~準備編~|Calbee
スーパーでのジャガイモ販売価格
スーパーで売られているジャガイモ1kgの値段は、¥300~¥500の幅で変動し、平均は¥400程度のようです。
1.5kgだと ¥600 程度になりますね。
全国のスーパーで売られているじゃがいも1kg値段の平均は384円。 2015年1月~2023年11月(過去107ヵ月)の期間で全国内のじゃがいもが最も高かった最高値月は2020年8月で576円、逆に最もじゃがいもが安かった最安値月は2015年1月で294円となっております。 全国エリアでじゃがいもの最高値期(2020年8月)と最安値期(2015年1月)との価格差は282.5679円となっています。
日本の物価_じゃがいもの販売価格・値段推移|小売物価統計調査による価格推移_日本の物価
ジャガイモ栽培の収支計算
ジャガイモ1.5kgの収穫での収支は
栽培時の費用総額 = ¥328
スーパーでのジャガイモ価格 = ¥600
よって、収支は プラス¥272 。
栽培する労力を除けば ¥272の得 となりました。
まとめ
プランター1個で1.5kg程度の収穫があった時のジャガイモ栽培の収支は、スーパーで買う時に比べて ¥272程度 オトクになるようです。
ミニトマトほどのコスパはないようですね。
収支があまり大きくないのは、元々のジャガイモの販売価格が安いからだと思いました。
なんせ、スーパーで 1.5kg 買っても ¥600円 と安いので。
考えてみれば、ジャガイモは広大なジャガイモ畑で栽培されるし、ミニトマトに比べて保存も効く穀物なので、当然といえば当然ですかね。
とは言っても収支はプラスにできそうですし、栽培自体は簡単そうです。
使い終わった肥料袋で栽培すれば、プランターを追加購入しないでも栽培量を増やすのも容易です。
趣味として育てるのは十分ありと思います。
補足)1世帯でのジャガイモの自給自足
日本の1世帯当たり消費量は10kg程度のようです。
一世帯あたりじゃがいも消費量の全国平均は野菜の中で5番目に多い年間10,415g。最も消費量が多いのは新潟県で13,128g。2位以下は北海道、静岡県、広島県、京都府の順。一方、最も少ないのは長野県で7,845g。これに青森県、山形県、沖縄県、秋田県と続いている。
都道府県別じゃがいも消費量|都道府県別統計とランキングで見る県民性
たしかにジャガイモを主食までにはしなくても、肉じゃが3人前で360g、カレー6皿で230g程度使うので、毎月2回づつ食べたら10kg程度は余裕で使いきります。
プランター1個に2株栽培で1.5kg程度 は収穫できるので、プランター3個で春と秋に栽培すれば、プランター6個分で 9kg程度 の収穫ができそうです。
この場合(プランター6個栽培)は、収支 プラス¥1,632 になります。
ジャガイモの自給自足は夢ではないですね。
ロマンがありますね。