南東北のわが地方では、桜が咲く4月初旬 が、春植えでの種イモを植え付ける最適な時期になります。
ただし種イモの植え付け前に行うことが推奨される 浴光育芽 には 2~3週間 かかるので、浴光育芽を始めるのは、わが地方では 3月2週目 がベストタイミングになります。
そこで、3月7日にホームセンターで種イモを買って来たのですが、買って来た種イモには、すでに弱っちい芽 が出てしまっていました。
ホームセンターでは、網に入れた状態で店内入口で販売されているので、展示中に芽が出てしまうのでしょうね。
このまま植えても問題はないようですが、植え付ける時期までまだ3週間もあり、徒長気味の芽で植え付けするのも嫌なので、芽出しをやり直し して見ました。
購入した種イモ
購入した種イモはメークインです。
106gと63gの2つの種イモが入った 少量販売品 で、税込¥217でした。
すでに弱っちい芽が出ちゃってます。
これがこのあと悩みの種に。
なお、芽出しのやり直しをしないでこのまま使う場合は、これ以上芽が伸びるのを抑える為に、2~3℃で保管するのが良いようです。
冷蔵庫の野菜室の温度です。
芽出しのやり直し
せっかく出ている芽を取るのは抵抗がありましたが、いろいろ調べて見ると2~3回程度なら問題なく再び芽が出るようです。
それで、植え付け前に『しっかりした丈夫な芽をつける』のが、ジャガイモ栽培の成功のポイントと言われていますので、思い切って全ての芽を取りました。
浴光育芽では、6〜20℃ の涼しい環境で/2~3週間日光に当て、じっくりと 芽を出させて5mm~10cmまで育てます。
なので、種イモが干からびないように、居間以外の暖房を入れない部屋で、カーテン越しで日光を浴びさせる事にしました。
夜は新聞を被せて保温します。
芽の成長の様子
随時更新していきます。
朝室温 | 昼室温 | 種芋の様子 | ||
1日目 | 3/11 | 8℃ | 14℃ | 開始 |
2日目 | 3/12 | 8℃ | 11℃ | |
3日目 | 3/13 | 9℃ | 14℃ | ちっちゃい芽? |
4日目 | 3/14 | 8℃ | 12℃ | |
5日目 | 3/15 | 13℃ | 18℃ | 小さい芽が出てきた。 |
6日目 | 3/16 | 12℃ | ー | 前後反転 |
7日目 | 3/17 | 10℃ | ー | |
8日目 | 3/18 | 10℃ | 11℃ | |
9日目 | 3/19 | 7℃ | ー | |
10日目 | 3/20 | 8℃ | ー | |
11日目 | 3/21 | 7℃ | ー | 上下反転 |
12日目 | 3/22 | 6℃ | 10℃ | |
13日目 | 3/23 | 7℃ | ー | |
14日目 | 3/24 | 7℃ | ー | |
15日目 | 3/25 | 8℃ | 14℃ | |
16日目 | 3/26 | 7℃ | 11℃ | 前後反転 |
17日目 | 3/27 | ー | ー | |
18日目 | 3/28 | 8℃ | 14℃ | |
19日目 | 3/29 | 12℃ | 16℃ | |
20日目 | 3/30 | 13℃ | 16℃ | |
21日目 | 3/31 | 14℃ | 16℃ | 最終日 |
6日目の朝に前後をひっくり返し、更に6日目の朝に上下をひっくり返します。
これを繰り返し、イモの全体にバランス良く光が当たるようにします。
5日目:大きい種イモで芽の再生を確認。
11日目:大きい種イモの芽はしっかり
してきてもう安心。
小さい種イモの芽はまだ小さい。
15日目:小さい種イモの芽もはっきりしてきた。
でも芽が2個しかない。心配。
21日目:大きい種イモは準備万端。
立派な芽が4つ以上育ちました。
小さい種イモは芽がもう少し。
芽はまだ2個だけです。
4株を同時に植えたいので、あと1週間ほど浴光育芽を続ける事にします。
朝室温 | 昼室温 | 種芋の様子 | ||
21日目 | 4/1 | 14℃ | ー | 延長開始 |
22日目 | 4/2 | 13℃ | 16℃ | |
23日目 | 4/3 | 13℃ | 15℃ | |
24日目 | 4/4 | 16℃ | 19℃ | |
25日目 | 4/5 | 15℃ | 21℃ | |
26日目 | 4/6 | 15℃ | 19℃ | |
27日目 | 4/7 | 17℃ | 21℃ | 終了 |
1週間追加で浴光育芽を行った結果、どちらの種イモの芽も大きく育ちました。
しかし小さい種イモの芽の数は増えない。
もう桜が開花し、植付けの時期になりました。
小さい種イモの芽が2つしか出てないので、半分にカットすると芽が1つの種イモになりますが、止む無しです。
浴光育芽は完了とします。
植付け後に最悪芽がでなかったら、芽かきして抜いた芽を使うこともできますが、種イモがない芽では立派な収穫は期待できません。
芽出しに失敗しないように、元気な種イモを選ぶのが重要です。
まとめ
大きい種イモでは、5日目に取った芽の場所から新しく小さい芽が出てきました。
やはり芽は再生するようです。
浴光育芽が進むと、『皮にハリのある大きな種イモ』の芽は順調に大きく育っていきましたが、『シワシワの小さい種イモ』はなかなか芽が出ませんでした。
15日目に小さい種イモでも芽が再生が確認できましたが、芽は2つしか出ませんでした。
ちいさい種イモは元気がなかったようです。
『種イモの元気さを把握できる』ことが浴光育芽の利点の一つという事を、はからずも実感しました。
また、少量売りの種イモを購入するときには、『皮にハリがあり、シワシワでないこと』と『芽が出る箇所が複数あること』が重要と分かりました。