家計の足しに家庭菜園に取組んでいます。
小松菜は、少し小さいですが10Lサイズ(横幅55cm)のプランターに 直播き/2条のすじ蒔き で育てています。
小松菜は生育日数が1カ月程度と短いので、収穫後に他の野菜を植えるのか?小松菜を連作するのか?悩みましたが、とにかく以下の連作障害対策を実施し、小松菜連作を試してみる事にました。
連作障害対策
連作障害の発生を防止するには原因を知る事が必要です。
そのうえで、出来る範囲内での予防策を行いました。
連作障害の原因
連作障害の原因は以下の3つと言われています。
- 土壌生物の偏り
連作で特定の有害な寄生線虫や微生物が増加する。 - 土壌成分の偏り
連作で養分が偏る。 - 土壌酸性度の悪化
連作で酸性度が悪化する。
いずれの原因であっても、収穫後に培養土を全取替すれば完全な対策になりますが、培養土は10Lで約200円はしますので、それでは家計の足しどころか赤字になってしまいます。
連作障害の予防
以下の連作障害対策を行いました。
- 栽培中は常に防虫ネットを張る
⇒培養土中への害虫侵入防止 - 収穫は株元を握って根っ子ごと引抜く
⇒根っ子周囲の有害生物を排除する - 抜いた穴に培養土を補充
⇒土壌成分の偏り緩和 - 収穫後の耕しと日光当て
⇒土壌改善と有害生物対策
プランターに入れたまま、移植ごて培養土を耕し/直射日光に一日当てる - 連作での種まき前に全体に培養土を補充
⇒土壌成分の偏り緩和
プランターに防虫ネットを設置する方法は、こちらの記事をチェックしてみてください!
土壌酸性度の改良には石灰が良いようですが、土壌酸性度の測定器の測定精度に今一つ信頼が持てずに導入していないので、適当に石灰を施すのも抵抗があり保留にしています。費用も抑えたいですし。
連作した結果/何回まで連続栽培できるか?
連作での収穫量等は以下のようになっています。
種蒔き日 | 発芽率 | 生育状況 | 収穫量 | |
1回目 | 3/31 | 約100% | 良好 | 201g |
2回目 | 5/21 | 低下? | 良好 | 193g |
3回目 | 6/27 | 約100% | 良好 | 210g |
4回目 | 8/12 | 約100% | 良好 | 254g |
5回目 | 9/29 | 約100% | 良好 | 149g |
じつは連作2回目の時に、間引きの手間を減らす為に、はじめから5cm間隔で植えていました。
1回目で発芽率がほぼ100%だったので大丈夫と思ったからなのですが、発芽率が低下し歯抜けの状態になってしまいました。
この連作2回目での発芽率低下が、連作によるものなのか?気になっていたのですが、連作3回目では発芽率 はほぼ100% で問題ありませんでしたので、少なくとも連作の影響ではなかったようです。
収穫時に根っ子から引抜いてはいるものの、連作を続けると培養土に根っ子のカスが大分目立つようになります。
本当は培養土をふるいで濾して根っ子のカス取りをした方が良いのでしょうが、夏の暑さでその気になれず、連作障害の気配もないのでそのまま連作をつづけました。
8月以降の暑さが厳しい日は、午前中だけ日の当たる半日陰で管理していました。
9月10日に4回目の収穫が完了しました。まだ連作障害の兆候はないです。
ちょっと収穫が遅れて育ち過ぎた為に収穫量が多いですが、生育状況はいつもと変わりません。
5回目の種蒔きは、小松菜栽培とは無関係の理由で遅くなりましたが、秋が深まる10月でも順調に育ちました。
10月になるともう寒いので、一日中ひなたに置きっぱなしにしました。
5回目で収穫量が減ってしまったのですが、実はこの回だけ間引き後の追肥を忘れてしまったのと、流石に気温が低下していたのが原因と思います。
連作5回目でも葉の様子などには異常は全くありませんでした。
教訓
- 種まきは手抜かずにすべし。
種まきはキチンと1cm間隔で行いましょう。
ですが間引き2回はさすがに面倒。発芽後の間引きを最終狙いの 5cm間隔 での1回のみで済ましています。
今年はこれで特に問題ありませんでした。 - 間引き後の追肥は忘れずに
最後の間引き後に化成肥料10g(培養土10L当り)を条間に撒いて土に混ぜ込む。
まとめ
11月で今年の小松菜栽培は終了しました。
今年の5回の連作で、連作障害は全く見られません。
種は一袋でまだまだ余っており、手間さえかければまだまだ収穫は増やせます。
引退後は小松菜は買わずにすませそうです。