【家庭菜園】2株栽培がお勧め!丸型プランターでのズッキーニ栽培

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家庭菜園
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形はキュウリみたいだけどカボチャの仲間。
それなのにカボチャみたいに皮が硬くなく、料理に使い易い不思議な野菜のズッキーニ

そんなズッキーニは、とても美味しく次々と実が成り、家庭菜園にお勧めの野菜です。

でも育て方にちょっと癖があるので、はじめての栽培でも迷わないように、栽培のポイントをまとめてみました。

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ズッキーニはどんな野菜?

まずはズッキーニについての基本情報

科目属名:ウリ科カボチャ属
生育適温:20~25℃
 原産地はメキシコの乾燥地帯で
 温暖でやや乾燥した環境が好み。
植付時期:4月~5月
 最低気温が10℃以上になり
 晩霜の心配がなくなった頃。
生育期間:定植から収穫まで約1.5ヶ月
収穫期間:約2ヶ月間
水やり :
 浅根性で根張りが浅く乾燥は大敵。
 土の表面が乾いたらたっぷりやる。

ズッキーニの育て方

ズッキーニは美味しく魅力的な野菜ですが、育て方に少し癖があります。

『支柱での固定』『病害虫予防』『下葉かき』『人口受精』適切な水やり』が栽培のポイントです。

ズッキーニは1つの株に雄花と雌花が咲き、虫の飛来で受粉します。
しかし、家庭菜園のように虫の飛来が少ない状況では人工授粉が必要です。

また、葉が大きく全体的に大柄で、適切に葉かきしないと風通しも悪くなり易く、害虫が寄生しやすいので、害虫対策が必要です。

その① 苗の選び方

品種の選択

ズッキーニの栽培で一番苦労するのは、アブラムシが媒介するモザイク病でしょう。
これに罹ると葉が大きく育たなくなり、結果的に実の収穫が激減してしまいます。

なので特に初心者は、味よりなにより、アブラムシを媒介にするキュウリモザイクウイルス(CMV)に耐性のある品種が安心です。

苗ならば『サントリー/本気野菜ズッキーニ』、種ならば『タキイ種苗/ダイナーEX』や『アタリヤ農園/金の種 病気に強いズッキーニ』などがあります。

苗の状態

苗は、子葉が付いている本葉が3~4枚ついている茎の節間が短い茎がしっかりしている ものを選ぶのが良いようです。

なおズッキーニは、苗からだけでなくタネから育苗して栽培することも出来ます。

複数の株を栽培したり、春から初夏夏から秋2期栽培を行うならば、種から栽培するのが断然お得です。

【参考記事】

【家庭菜園】ズッキーニの種からの育て方。100均用土と紙コップで節約育苗
ズッキーニを1株だけで育てると、雌花と雄花の開花が合わず、「せっかく雌花が咲いたのに、雄花が咲いてなくて人工授粉が出来ない!」となりがちです。先に咲いた雄花を冷蔵庫で保管し、雌花が咲くのを待つ方法もありますが、授粉できる状態で保管できるのは…

その② 苗の植え付け

プランターの選び方

プランターは、直径30cm×深さ30cm程度で、容量15L程度丸型プランターがお勧めです。
プランターが小さすぎると根が十分に張れず、大きすぎる容量のプランターでは培養土代が高くつきます。

土の深さを確保する為に鉢底石は使わず、底に100均でも売っている鉢底ネットを敷いて直に培養土を入れます。

このプランターを2つ用意し、ズッキーニを2株育てるのがお勧めです。

ズッキーニの結実には雄花雌花同時に咲いて授粉することが必要なのですが、1株だけだと授粉させたいときに雄花と雌花が揃わないことがよくあります。

先に咲いた雄花をキッチンペーパー等で包んで冷蔵庫の野菜室で保管し、後で咲いた雌花に授粉することも出来ますが、これだと結実の成功率はかなり低くなります。
保管して使えるのは2日程度までで、成功率は50%程度と言われます。

2株あれば、授粉させたい時に雄花と雌花が揃わない確率が単純に半分になります。

ズッキーニの必要な株間60cmと言われているので、1つのプランターで2株植えるのは困難です。
でも2つのプランターに分けて植えれば、株間はいくらでも取れます。

植付け方

プランターへの植付けは、以下の手順で行います。

  1. プランターに培養土を入れ苗が収まる穴を空ける
  2. 苗を植付ける
    苗を人差し指と中指の間で優しく挟み、
    上下ひっくり返してポットを外し、
    軽く手で押さえながら根鉢を崩さずに
    培養土に空けた穴に植付ける。
  3. 株元に土寄せし軽く手で押える
  4. 水やりする
    葉や茎を避け、根本の土にプランターの
    底から水が流れ出るまで水をタップリ与えます。

マルチング

雨や水やりでの泥の跳ね返りが葉につくと疫病等の病気の原因になります。
この対策には培養土の上面をシートで覆うマルチングが有効です。

またマルチングは保湿保温にも有効で、銀色のシルバーマルチを使えばアブラムシ対策にもなるとか。

ですがプランター栽培にマルチまではちょっと大げさでは?ということで、私は100均の排水口ネット等を敷いて泥はね防止をしています。
色は虫を誘因しない白色が良いでしょう。

その③ 日々の手入れ

栽培場所

日当たりが良く風通しの良い場所で育てます。

直射日光が当たる場所でよく育ち、日当たりが良い風通しの良い場所に置くことで、アブラムシ等の害虫の発生を多少は抑える事ができ、うどんこ病等の病気の発生の予防にもなります。

ただし30℃を超える暑さになると授粉不良がおこり易くなるので、半日陰に移動します。

梅雨時の雨が長く続くときは、雨を避ける為に軒下等に移動した方が良いでしょう。
ズッキーニは乾燥に弱いだけでなく過湿も苦手です。
多湿の環境が続くと根腐れや病気のリスクが高まります。

また雨に直接晒すのは、肥料が流れて肥料不足の原因になったり、泥はねで疫病の原因になったりして、あまり良いことはありません。

水やり

ズッキーニは葉が大きく蒸散量が多い為に乾燥に弱い植物です。

そのうえ土の浅いところに根を張るので水不足が起こり易く、その一方で過湿に弱く根腐れし易いという、水管理がシビアな植物です。

以下のポイントに注意し、葉や枝を避けて根本の土に水をあげます。

  • 水遣りのタイミング
    土の表面が乾いたら、底穴から水が漏れ出すまでタップリあげる。
  • 水やりをする時間
    日中に光合成をしっかり出来るように、水やりはに行う。
  • 猛暑で日中に葉が萎れたら
    直射日光で培養土が熱くなった時に水をやると、水が土で温められてお湯になり、根に深刻なダメージを与える懸念があります。
    なので追加の水遣りは、涼しくなる夕方に行います。

大柄なズッキーニには乾燥は大敵なので、真夏の時期は朝夕2回の水やりが良いでしょう。

土の表面が乾いたら』とは、園芸では土の表面から1~3cmの部分が乾いたことを言うようです。
晴れの日などは、土の上面だけが乾き中は湿ったままの場合が良くあり、この状態は『土の表面が乾いた』とは判断されません。
なので『土の表面が乾いた』かどうかは。土に指を第一関節まで刺して、指に付いた土の湿り気の有無(じっとり指に付くか?サラサラとれるか?)で判断します。

支柱での固定

ズッキーニは葉が大きく・茎が細いので、強風が吹くと茎が折れる懸念があります。

このためプランターへの定植と同時に支柱を立てておき、ズッキーニが成長したら、倒れないように支柱麻紐で結んで支えます。

ズッキーニは草丈はそれほど高くないので、イボ支柱は直径8mm長さ90cm、マルチリングは直径40cmのが良いでしょう。

固定の仕方は色々ありますが、プランターの場合は3本支柱麻紐で軽く結び、倒れ防止とするのがやり易いです。

麻紐を適当な枝の下を通して30度ほど斜めに結び、角度を変えることで張り具合を調整します。
40cm程の麻紐の片側を支柱に結び、もう片方を茎を廻ってから支柱に結ぶと簡単です。

摘花/摘果

株がまだ小さいうちに実が着くと、株が成長し難くなります。

その為一番最初に咲いた花は、まだ株が小さいならば取り除きます。

下葉かき

病気や害虫の予防の為に、枯れてきた葉ば随時摘み取り、風通しを良くします。

また、実を収穫したところよりも下にある葉は、老化して光合成能力が低下し、葉が込み合うことで病気の原因になるので、葉柄が水平よりも下に垂れるようになったら切取ります。

下部の葉は根や株全体の成長に役立ちましたが、十分に成長して収穫が始まってからは、害虫や病気の温床になったり、水や栄養が無駄になったりで、残しても良いことはないです。

人工授粉

ズッキーニは自然の中では虫や風で受粉しますが、確実に結実させるには人工授粉が必要です。

人工授粉には同日雄花雌花が咲いている必要があるので、株が複数あった方が確実です。

雌花と雄花の見分け方

雌花と雄花は、つぼみの状態からでも簡単に見分けがつきます。

  • 雌花
    花(つぼみ)の根本が膨らんでいる
  • 雄花
    花(つぼみ)の根本が膨らんでいない
人工授粉の方法

ズッキーニの人工授粉では、雄花を摘み取って花びらを取り除き、花粉を雌しべに転がす様につけます。
花粉を付ける量は、雌しべ全体にたっぷり付けるのが良いようです。

人工授粉の為に雄花の花びらを切った写真

人工授粉をする時間は、花粉量の多い晴れた日の9時前が望ましいです。

雄花の花粉雌花のめしべが雨等で濡れていると授粉は出来ません
なので雨が予想される日は事前に軒下等に移動し、雨が当たらないようにします。

その④ 害虫対策

防虫ネット

農薬を使わない場合の最強の防虫対策は、やはり防虫ネットに勝るものはありません。

苗をプランターに定植したときから、支柱を立て/防虫ネットを被せた方が良いです。

ズッキーニが大きくなって開花する時期になると、株が大分大きくなり防虫ネットがパンパンになりますが、それでも防虫ネットを掛けたまま栽培できています。

防虫ネットの使い方

ズッキーニの栽培では支柱を使うので、防虫ネットを縦長の袋状にして支柱に被せて使います。

90cmの支柱を使う場合には、1.35m×5mの防虫ネットから1m分を切取って1.35m×1mにし、1.35mの方を丸めてホッチキスで留めて筒状にします。

そして残りの片側をホッチキスで留め、0.675m×1m程度の縦長の袋にして被せます。
防虫ネットを被せたら空けるのは最小限にします。

ズッキーニが成長し葉が防虫ネット当たるようになると、防虫ネットの効果は低下します。
また下葉掻きや収穫時や追肥時にアブラムシ等が入り込むこともあるので過信は禁物です。
防虫ネットだけでアブラムシ等を防ぎきれなくなったら、おとなしく農薬も併用して対応します。

その⑤ 追肥

ズッキーニは葉が大きく実が次々に成るので、収穫期間中は肥料切れにならないように、定期的な追肥が必要です。
定植から1か月ほどすると元肥が切れるので、その頃から追肥をスタートします。

既定の量の化学肥料を、株元から5cm程度は離し葉の先端の下辺りに撒き、土と軽く混ぜます。

撒く量は、肥料成分が8-8-8なら1株に10g6-6-6なら1株に15gが目安ですが、使用する肥料の使い方に従って使いましょう。

1回目の追肥の後も、月に1回程度の頻度で追肥を行いますが、葉が肥料不足で黄色くなるようなら頻度を早めます。

ただし肥料の与えすぎは作物を徒長させ、うどんこ病の原因になったり、アブラムシ等の害虫を引き寄せることになったりするようなので、与えすぎは禁物です。

その⑥ 収穫

収穫時期は6~8月の夏頃。花が咲いて人工授粉してから5日目ほどの未熟果を収穫します。

人工授粉が成功していれば実の長さが20cmほどに大きくなります。

人工授粉3日後のズッキーニ

人工授粉が失敗した実は、いくら待っても大きくならず腐ります。臭くなります。
なので小さいままであっても、花が咲いて人工授粉してから5日目ほどで収穫しましょう。

収穫方法はハサミで茎を切取ります。
収穫のタイミングが遅れると、『皮も未も硬くなり味も落ちる』ので早めに収穫しましょう。

栽培で困ったら

害虫/病気が発生したら

ズッキーニの葉には斑模様があります。
はじめ見るとうどんこ病?と心配になるかもしれませんが、ズッキーニの模様なので大丈夫です。

ズッキーニは葉が大きいからか、対策をしないとアブラムシハモグリバエウリハムシなどがすぐに寄ってきます。
定植後は防虫ネットでしっかり守りましょう。

ただし防虫ネットをしていても、害虫を完全に防ぐことは出来ないので、大量発生させない為には葉裏生長点をしっかり観察し、多少の害虫の侵入には以下のようにして駆除します。

  • アブラムシ
    硬めの筆や歯ブラシで落とす
    セロハンテープにくっ付けて駆除する
  • ハモグリバエ
    葉を指で挟んで潰す
  • その他黄色い卵
    硬めの筆や歯ブラシでコソゲ落とす

それでも切りがなくなったら、素直に農薬に頼るのが賢明でしょう。

防虫ネットを掛けていなかった時の害虫にやられた状態

農薬

害虫が大量に発生してしまったら、素直に農薬を使うのが良いです。

持続性や隠れていたアブラムシへの効果も期待したいなら、素直に薬品系の農薬を使いましょう。
農薬を使用してから収穫するまでに間を置く期間(収穫前期間)を正しく守れば安全性は保証されています。

以下の殺虫剤なら成分が葉の内部に浸透して機能するので、隠れた虫や噴霧後に発生した虫にも有効で、効果が1か月ほど続きます。

安全性が心配なら、薬品系ではなく気門封鎖系の駆除剤を使います。
これは害虫に直接噴霧し、吹き付けられたアブラムシ等の害虫の気門を塞いで窒息させて駆除するものです。

この種の農薬は食品が原料なので安全性は高いですが、隠れていたアブラムシや卵には効かず、当然使用後に侵入した虫にも無力です。

その他_唐辛子スプレー

唐辛子酢のスプレーはアブラムシの忌避剤になると言われます。
更に酢の効果でウドンコ病の予防と、植物の成長促進の効果が期待できます。

ただし実際に使ってみると、『防虫忌避の効果は正直それほど大きくない』ようです。

防虫ネットを被せている間は、防虫ネットを外してまでやる必要はないと考えます。
防虫ネットを使えない場合の、気休め程度と考えて下さい。

【参考記事】

【家庭菜園】アブラムシとうどんこ病の予防に100均の唐辛子で唐辛子酢を作る
家庭菜園で一番ガッカリするのはアブラムシの発生です。単に吸汁するならまだしも、モザイク病などのウイルス性の病気を引き起こすのが我慢なりません。それなりに家庭菜園の経験を重ね、アブラムシの基本的な予防方法 *1を徹底しても、相変わらずに奴はや…

苗植付け後に強風が予想されたら

農家では、苗を畑に植えた後に春の強風で苗が倒れないように、苗の周囲に支柱を立て・使い終わった肥料袋などを支柱に被せて苗を囲む『あんどん』で苗を保護しています。
それにあんどんには防風だけでなく、保温保湿防虫の効果もあるとか。

プランター型あんどん

植付け後の強風のリスクはプランター栽培でも同じです。

苗を支柱で支えるのも良いですが、特に苗が小さいうちは、風を遮断するあんどんの方が確実です。
なので、プランターに立てた支柱にビニール袋を被せるプランター型のあんどんで苗を保護しましょう。

防虫ネットの上からでも問題なくビニール袋を被せられます。
水やりは、防虫ネットとビニール袋を最小限だけ上にずらして行います。

保温・保湿等の効果もあるので、夜の最低気温安定して10℃以上になる5月中旬頃まではこの状態で育て、5月中旬以降あんどんを外し支柱に麻紐で苗を結び支えます。

ビニール袋は30Lの袋がピッタリでした。

プランター型あんどんのかけ方

ビニール袋の底を切り、手繰って輪にしてプランターの下に置きます。
そしてビニール袋を下から上にズラし、適当に選択ハサミで固定します。

人工授粉が出来なかったら

人工授粉が成功すると実が大きくなります。

授粉成功したズッキーニの写真
授粉が上手くいったズッキーニ

人工授粉に失敗したり雄花と雌花が揃わず人工授粉が出来ないと、実は大きくなりません。
人工授粉できなかった未熟果は、サイズは10cm程度と小さいです。

人工授粉できなかったズッキーニの写真

でも未授粉でも美味しく食べられます!

実授粉の実は放置しても大きくならずに腐ってしまいますが、腐る前に収穫すれば問題ありません。

未熟果をバラ焼きなどに使えば絶品です。

未熟果のズッキーニで作ったバラ焼きの写真

まとめ

ズッキーニ!
次々と実がなる素敵な野菜です。

いろいろ栽培に面倒なところもありますが、やってみれば意外と簡単です。

是非お勧めです!