【DIY】プランターと植木鉢の転倒防止にスタンドを自作。強風でも安心!

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生活術
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プランター菜園をしていると、強い風が吹くたびに、プランターが倒れないか心配になります。

石やブロックで支えても、プランター同士を寄せてみても、残念ながら効果は今一つ。
結局、天気予報で強風を予想される日には、プランターを建物の陰に退避して風を避けていました。

ですが建物の陰に隠す対策は、風が強い日は、せっかく天気が良くても植物を日に当てられません。

それに天気予報の風予測は今一つで、何の対策もしないで外出した時に予報以上の強風が吹くと、プランターが倒れていないか帰宅するまでドキドキします。

そこでプランターの転倒防止プランタースタンドを自作しました。

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転倒防止スタンドのポイント

プランターが転倒するのは、プランター底面の長さ短いためです。

底面の長さに対し、プランターと植物を合わせた重心高いほど、プランターは簡単に倒れます。

またプランターに防虫ネットを張ったりすると、重心がさらに高くなり、加えて風を受け易くなり、風で簡単に倒れるようになってしまいます。

この為に、プランターを倒れ難くするには、『プランターの底面を十分に長くする』事がポイントになります。

転倒防止対策

小型プランター用スタンドを組立パイプで自作

小型プランターで長手方向に倒れることは、まずありません。
倒れるならば短手方向にバッタリ倒れます。

なので、プランター底面の短辺を長くすれば転倒を防止できます。

プランタースタンドを使っている写真
イチゴと小松菜を防虫ネットで栽培中。
自作プランタースタンドの使用後に全く転倒なし。

そこで、棚などのDIY用にホームセンターで売られている組立パイプを使い、短辺を長くするスタンドを自作しました。

プランターの「長い方のつば」をパイプで保持する構造です。

組立パイプで作ったプランタースタンドの写真

費用を抑える為に最小限の部材構成とし、補強リブ的なものを省き専用接着材のみで組み立てていますが、かなり丈夫で2年使っても問題なく使えています。

自作であれば、パイプのサイズを調整して自分のプランターピッタリのスタンドを作れます。

  • 脚の長さ
    短いほど安定するので、プランターを入れた時に底が地面に付かない程度の最小限にする
  • 短辺長さ(脚間ピッチの短い方)
    長いほど安定するが、長すぎると扱い難く/材料費もあがるので、適当に長くする
  • 長辺長さ(脚間ピッチの長い方)
    プランターを入れる時にプランターを持つ手が入るように適切な隙間を取る

組立パイプスタンドの材料(イレクターパイプ or スペーシアパイプ推奨)

組立パイプには有名どころではイレクターパイプスペーシアパイプがあり、どちらもパイプをつなぐジョイントが充実しています。
どっちを使っても問題ないです。

材料は「組立パイプ」「専用ジョイント」「専用接着液」です。

わが家のプランター「Richell/55型プランター 55×22.5×18.3」用に作ったプランタースタンドでは、以下の材料が必要でした。
(品番はイレクターパイプ)

  • パイプ H-300 / 2本
    短辺用、長さ300mm/直径28mm
  • パイプ H-600 / 2本
    長辺用、長さ600mm/直径28mm
  • パイプ H-450 / 2本
    足用(半分にカットして使用)
    長さ450mm/直径28mm
  • アウターキャップ J-49 / 4個
  • コーナージョイント J-5 / 4個
  • 繋ぎジョイント J-7C / 4個

上記でスタンド1個分です。
総額は¥2,000程度でした(令和4年5月時点)。

専用接着剤はイレクター専用品では容量違いで3種類あります。
(30mlと50mlと100ml)

私は50mlのを購入しましたが、プランタースタンドを2個作っても半分ほど残ります。

必要な工具

必要な工具はパイプカッターのみです。
パイプに取付けてクルクル回し、少しづつ刃が入る事でパイプが切断できます。

イレクター純正のパイプカッターもありますが、これは¥5,000ほどと高価です。
純正は柄が長いカッターで、切断する時の力が少なくよさそうですが、なんといっても高価すぎです。

パイプをカットするのには、純正品でなくとも全く問題ありません。

パイプカッターはダイソーでも¥550で売られていて、自家用はそれを使っています。
若干不安定な気がしないではないが、特に問題はないですね。

作成手順

  1. プランターの上部サイズに合わせスタンド上部の寸法を決める
  2. スタンドの足部の長さを決める
  3. 必要なサイズにパイプをカットする
  4. スタンド上部を専用接着材でパイプを接着し固定する
  5. スタンド上部に脚部を専用接着剤で接着し固定する

植木鉢(丸型プランター)用スタンドをイボ支柱で自作

植木鉢(丸型プランター)では、風の方向次第でどの方向にも倒れます。

なので鉢の上部の全周をスタンドで支えて転倒を防止します。

植木鉢(丸型プランター)は、小型プランターに比べて植木鉢は重量があり、また小型プランターのように「つば」があるとも限りません。

なので「つば」を支える構造にせず、上部を側面から支える構造にしました。

はじめはこちらも組立パイプでの自作を考えたのですが、ちょうど良いジョイントが見つからず、やむなくイボ支柱結束バンドで縛って組み立てました。

仮組みなので、結束バンドは緩く縛っています。
植木鉢のサイズに合わせて最終調整してからしっかり縛ります。

結果的に組立パイプで作るよりも、ずいぶん安くする事ができました。

イボ支柱スタンドの材料

材料は「イボ支柱」「結束バンド」「エンドキャップ」です。

わが家の15Lの丸型プランター「コメリ10号プランター」用に作ったプランタースタンドでは、以下の材料が必要でした。

  • イボ支柱 Φ8×0.75m / 2本
    縦支柱用、長さ325mmにカットして使用
    イボ支柱1本から2本取る(計4本確保)
  • イボ支柱 Φ8×1.20m / 2本
    横支柱下段用、長さ500mmにカットして使用
    イボ支柱1本から2本取る(計4本確保)
  • イボ支柱 Φ8×0.90m / 2本
    横支柱上段用、長さ400mmにカットして使用
    イボ支柱1本から2本取る(計4本確保)
  • 結束バンド / 24個
  • パイプキャップ / 12個
    切断した端面に被せます

上記でスタンド1個分です。総額は¥600程度でした(令和7年6月時点)。

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作成手順

イボ支柱の切断は、組立パイプで使うパイプカッターがそのまま使えます。

  1. 植木鉢のサイズに合わせイボ支柱の寸法を決める
  2. 必要なサイズにイボ支柱をカットする
  3. 横支柱の下段と上段を、結束バンドで四角枠に縛る
    縛り方は『一箇所をクロスにする縛り方』で、後でズラせるように緩めに縛ります。


  4. 横支柱と縦支柱を組み立てる
    縦支柱と横支柱は、一方の横支柱と『一箇所をクロスにする縛り方』で、緩めに縛ります。
  5. 植木鉢/丸型プランターに合せ最終調整
    使う植木鉢/プランターにあわせ、スタンド寸法を調整します(注1)。
    調整が出来たら結束バンドを強く、増し締めします。
    縦支柱は、締めてなかったもう一方の横支柱とも、単に斜めに縛ります。


わたしの丸型プランターでは、おおよそ写真のような組立寸法になりました。

注1_ 寸法調整について
「つば」のある丸型プランターの場合は、倒れたときに「つば」が縦支柱に引っかかって支える構造になるので、プランターとスタンドに隙間があっても問題ないです。
ですが「つば」のない植木鉢の場合は、引っかかる「つば」がないので、縦支柱の上部と植木鉢に隙間がなく詰まるようにし、更に横支柱の上段と下段がズレないように、横に筋交いを入れる必要があります。

まとめ

プランターや植木鉢の転倒防止に抜群の効果

自作スタンドでの転倒防止効果は抜群で、8メートル程度の風ではビクともしません。

2022年から使っていますが、東北地方の風のレベルでは台風でも転倒したことはありません。

予想外の効果

わたしは転倒防止の為にプランタースタンドを作成したのですが、小型プランター用の組立パイプスタンドは植物栽培の以下の対策にも有効なようです。

  • 地面からの熱を避ける
  • 地面から侵入する病害虫を避ける

その上で、期待していなかった以下のメリットもありました。

  • パイプを持てるので移動がとても楽
  • 防虫ネットをスタンドで挟む事で確実に隙間を塞げる
プランターに防虫ネットを被せた写真
長辺をスタンドで挟み、短辺は洗濯ハサミで留めてます。

特に小松菜栽培で有効です。

小松菜栽培では害虫予防に防虫ネットがほぼ必須ですが、防虫ネットと支柱の為に転倒リスクが増してしまいます。
しかしこのスタンドを使うことで、転倒防止と防虫ネットの取扱いがとても簡単になりました。

ちょっと作成に手間がかかり、部品代も安くはないですが、わたしとしては大満足です。

プランタースタンド、まじでお勧めですよ。