仕事部屋に窓用エアコンをつけたいと考えていたのですが、仕事部屋の樹脂サッシ窓は窓高さ(上下の額縁間隔)が855mmと小さくて、メーカーの窓エアコンの樹脂サッシ窓への据付条件を満足できない。
そんな中、2階の子供部屋に窓用エアコンを付けることになり(そっちは大きな窓あり)、取付の為に据付取扱説明書を眺めていたら、据付条件以下の小さい窓にでも据付できる方法に気がつき、無事に窓用エアコンを据付けることができました!
仕事部屋の窓サイズ
問題の窓の大きさは、窓高さ855mm、窓枠の内側幅768mmでした。
引き違い窓のなかで、かなり小さめの窓と思います。

寒冷地なので2重ガラスの樹脂サッシになっています。
設置したエアコンと樹脂サッシ用アタッチメント
導入したのは冷暖房兼用タイプの『CWH-A1825R』です。
我が家は夏は暑く/冬は寒い北国の盆地にあり、買うならこれ一択でした。
我が家の窓は樹脂サッシなので、エアコン本体に付属の取付枠だけでは付けられず、別売の樹脂サッシ用アタッチメント『WMA-1』と組み合せて据付けることになります。
このアタッチメントは、取付枠の天面の上に取り付けるアタッチメント上と、取付枠の底面の下に取付けるアタッチメント下と、おそらく倒れ防止の補助として立ち上がりに引掛けて使う倒れ防止金具で構成されます。


アタッチメント上がジャッキのように機能し、窓枠内で上下方向に突っ張り、前後左右はアタッチメントの上下面に貼り付けられるゴム製の滑り止めシートの強力な摩擦力で固定する構造です。
取付枠を上下に突っ張って固定することで、エアコン重量を立ち上がりの細い上面でなく額縁で受け止め、倒れ防止をネジ先端の突き当てでなく突っ張り摩擦力で受け持つことで、補助金具なしでの据付を可能にしています。
窓高さが据付規格(額縁間隔900mm以上)を満たす窓への、アタッチメントを使った通常の取付けについては次の記事に詳しく書いていますので、先にそちらを読むと分かり易いと思います。

それぞれの据付取扱説明書は、以下の公式サイトで入手できます。

据付条件とエアコンの実寸
据付条件
樹脂サッシの場合は据付にアタッチメントを使うので、据付条件はアタッチメントに記載された条件になります。
アタッチメントを使った取付では、取付枠(&アタッチメント)を室内側から真直ぐに組み込むので、アタッチメントを付けた取付枠の全長が取付条件になっています。
このために取付条件の”窓高さ“は、上の立ち上がりと下の立ち上がりの間隔ではなく、上の額縁と下の額縁の間隔で『窓高さ900mm以下』と指定されていました。
対して我が家の仕事部屋の窓の窓高さは855mmなので、仕様上NGとなります。
出典:CORONA公式
じつはこのアタッチメント『WMA-1』は冷房専用タイプ用で、本来は私の購入した冷暖房兼用対応には対応していません。ですが少し工夫すれば使用することが出来ました。
なお、冷房専用タイプに比べて冷暖房兼用タイプは若干大きい(取付枠の全長比較で43mm大きいと推定される)ので、これを考慮すると、冷暖房兼用タイプでの取付け可能な窓高さは、冷房専用タイプよりも若干大きい『943mm以上』となってしまいます。
エアコンの実寸
取付可否を調べる為に、冷暖房兼用タイプの『CWH-A1825R』に付属する取付枠の、実際の寸法を測定しました。
あわせて冷房専用タイプの取付枠の推定寸法を、それぞれの据付説明書に記載された据付条件の比較から、『冷暖房兼用タイプの値 -43mm』として出しました。
(ホームセンターで冷房専用タイプの取付枠を確認し、おおよそ間違いないことは確認済です)
付属の取付枠の全長
取付枠はアコーディオンパネル(蛇腹)を伸縮して全長を変えることができ、小さい窓に取付ける時には、アコーディオンパネルを短くカットしたり、アコーディオンパネル&パネル押え枠を外すことで、より全長を短くすることが出来ます。
今回はとにかく全長が短くなるようにして測定しました。
具体的にはアコーディオンパネルを完全に畳んだ時と、アコーディオンパネルとパネル押え枠を外した時とで測定しています。


全長を最大限縮める為に、エアコン本体の据付説明書に記載された”小窓シール”は付けませんでした。
| 冷暖房兼用タイプ 実測値 | 冷房専用タイプ 推定値 | |
| アコーディオンパネルを畳んだ状態 | 891mm | 848mm |
| アコーディオンパネル&パネル押え枠を外した状態 | 835mm | 792mm |
この状態であればサイズ的には855mmの窓枠内に収まりますが、樹脂サッシに付ける為に、これにアタッチメントを付ける必要があります。
取付枠にアタッチメントを付けたときの全長
アコーディオンパネルとパネル押え枠を外した状態にアタッチメント付けて全長を測定しました。
アタッチメントを付けると、アタッチメントが出っ張る分だけ、全長が長くなります。

アタッチメント下は以下の4つの部品で構成されます。
- 取付台ベース
取付枠にネジ締めされます。
立ち上がりがない窓では、延長ベースを付けずに使います。 - 延長ベース
厚みを増やす部材で、立ち上がりがある窓で使います。 - 滑り止めシート
3mmの滑り止めのゴムです。 - 下パッキン
防水?

厚いバージョンは、立ち上がりが有る窓用になっています。
立ち上がりにアタッチメントを寄せて位置決めします。

薄いバージョンは立ち上がりがない窓用となっており、先端の角のような形状をサッシ下枠に突っ込んで引掛け、位置決めします。
今回の全長には、角部形状分は無視しています。
なお、先端の角形状をカットすれば、立ち上がりの有る、窓高さの小さい窓用に使えると思われます。

先に種明かししますが、この写真のように、アタッチメント下を“1.2mmの薄い板と2mm厚のゴム“に変えることで、全長が窓高さ855mmよりも小さい854mmになり、窓への取付けが可能となりました。
なおアタッチメント上は、上下に突っ張らせるのに必須なのでそのまま使います。
+上下アタッチメント
| 冷暖房兼用タイプ 実測値 | 冷房専用タイプ 推定値 | |
| アタッチメント下を厚いバージョン で使った時(立ち上がり有り窓) | 896.5mm | 853.5mm |
| アタッチメント下を薄いバージョン で使った時(立ち上がり無し窓) | 865mm | 822mm |
| アタッチメント下の代わりに “薄板&2mm厚ゴム“を使った時 | 854mm | 811mm |
工夫することで、冷暖房兼用タイプでも、なんとか855mm以下にすることができました。
アタッチメント下の代用の薄板と滑り止めゴム
アタッチメント下の代わりに使う薄板は、ホームセンターで60mm☓600mm☓12mmのヒノキ材を購入しました。

これを木ネジで取付枠に締結します。
ホームセンターで買った以下のネジがピッタリでした。

滑り止めのゴムは、計算上は付属の3mm厚のものでツラツラなのですが、残念ながらギリギリ付けられませんでした。
そこで2mm厚の滑り止めゴムを別途購入して使いました。
あとはアタッチメントの据付説明書の通りに作業して取付けられました。
考察
このようにアタッチメント下の代わりに薄い板と薄いゴムを使うことで、冷房専用タイプよりも若干大きい冷暖房兼用タイプを、据付条件以下の855mmの窓に付けることが出来ました。
ただ冷房専用タイプで”アコーディオンパネルとパネル押え枠を外した場合“であれば、上の表から分かるように、アタッチメント下を厚いバージョンで使ったとしても全長は853.5mmに収まる筈です。
なので冷房専用タイプでも、”アコーディオンパネルとパネル押え枠を外した場合“であれば、アタッチメント使用時の据付条件『窓高さ900mm以下』よりもずいぶん小さい窓に据付できる可能が高いと思います。
もしかしたら、アタッチメント使用時の据付条件には、”アコーディオンパネルとパネル押え枠を外す“ことを入れていないのでは?と思います。
(実際アタッチメントの据付説明書には、”アコーディオンパネルとパネル押え枠は外せる”ことは書かれていなかった)
冷房専用タイプ用アタッチメントを冷暖房兼用タイプで使うことでの問題点
冷房専用タイプ用のアタッチメントを、仕様外の冷暖房兼用タイプに無理やり使う為、倒れ防止金具の固定ネジが片側しか締められない問題が発生します。
倒れ防止金具は、取付金具_天面の上に付けた左右の上アタッチメントにネジで締結するのですが、冷暖房兼用タイプと冷房専用タイプの横幅の違いの為、左右のネジ穴ピッチが合わず片方しか締められません。

金具の必要な場所に穴を追加すればよいのですが、穴開け工具がないときは、いらないネジをポンチ代わりに使って凹を付け、本体取付枠に付属しているΦ3.5mmのドリルネジで金具に穴を空けることが出来ます。
Φ3.5mmの穴にでも、指定のΦ4のタッピンネジで金具を締結することは可能でした。


穴位置がズレてしまってネジ締めし難いときは、ハンドリーマで穴径を大きくすると良いです。
ハンドリーマは一本あると大変重宝します。
なお、取付枠底面の下に付けるアタッチメント下(取付台)のネジ固定は、左右のネジピッチが合っていて問題ありませんでした。
取付時のポイント
シェードカーテンを外す
ついていたシェードカーテンを外します。
手前カーテンの上側はマジックテープで留められているのでこれを剥がし、本体の上のボタンを押しながら奥側を手前に引くと、本体を外せます。

窓枠にネジ止めされた取付金具も外します。

サッシストッパーを外す
エアコン自体とは関係ないのですが、我が家のオール樹脂サッシ窓枠では『開閉時の樹脂枠保護の為』、室内側サッシのストッパーが窓枠左側の上下に付いていました。
これを外さないとエアコンを窓枠に寄せきれず、無駄な隙間ができるので、据付前に外しました。

また『窓を開いたときに取手が隠れないように』、屋外側サッシのストッパーが窓枠右側の上下に付いていました。

開き幅の小さい窓では、これを外さないとエアコン吸気口を窓が一部塞いでしまうので、据付前に外しました。
リターンドレン
冷暖房兼用タイプでは、冷房時の除湿水と、暖房時の除霜運転時の霜取り水をドレン水として排水する必要があります。
排出は窓の外にリターンドレンを通して排水するか、排水経路を変えて室内でタンク等に排水するかを選べるのですが、いちいち室内でタンクで受けるのは、溜まった排水を捨てる必要があり面倒。
普通は室外排出を選びますよね。
それで室外排出を選んだのですが、問題が2つ発生しました。
問題① リターンドレンが立ち上がりとレールに当たる
取付枠の下に付けるアタッチメント下を薄い板に変えたせいで、リターンドレンが立ち上がりとレールに当たるようになり、室外側に向かって先端が斜めに下がりになければならないリターンドレンが、逆に先端が上がりになってしましました。
これではドレイン水が室内に逆流して水漏れしてしまいます。
そこで、リターンドレインのネジ締め部の下に4mmのスペーサーを入れ、リターンドレンを持上げました。

問題② リターンドレンが屋外まで届かない
これは窓の大きさに関係ない我が家のサッシの厚みの問題なのですが、なんとリターンドレンが窓の外まで届かない!
かろうじて外側窓のレールの外側までは届いたので、もうそのまま垂れ流しにしました。

外気30℃時の冷房運転で確かに少量の排水がありましたが、気密性の高い家にしたのが幸いしたのか、セミのおしっこより全然少ない排水で、自分の家なら特に問題なさそうです。
なお冷房専用タイプでは、除湿水をエアコン内部で熱で気化させ排出させるので、ドレン排水は出ないようです。
室外側窓の開閉
エアコンを据付けた窓は横幅も狭いので、エアコンを使わない時に窓を閉じると、室外側の窓がエアコンの裏に完全に隠れてしまい、窓を開ける取手どころか枠も触れなくなってしまいます。
このため閉めた室外側の窓を開ける時には、細い六角レンチなどをサッシ枠の下レールあたりに突っ込み引掛けて開ける必要があります。
まとめ いろいろ面倒だったが良く冷える!
微調整が必要になり準備に結構な手間がかかりましたが、据付自体は2時間もかからずに出来ました。
諦めかけていた窓高さ855mmの小さい窓に窓用エアコンが付くのは感動的です。
冷暖房兼用エアコンが正しくシンデレラフィットしました。
動作も特に問題なく、普通のエアコンと比べても遜色なく涼しくなります。
大満足でした!
P.S. 更に数ミリ足りない!とかの場合は、取付枠の底面の曲げを金鋸などで短くカットし、私の使った12mmの板よりも更に薄い板を使えば、なんとかなるかもしれません。
