わが家はオール電化にしており、冬の暖房はエアコンのみです。
そのせいで、雪国にある、わが家の冬の電気代はキツイです。
わたしが仕事から帰宅する時間は午後10:30以降が多く、冬の帰宅後はエアコンを点けず、服を着こんで節約することで、出来るだけ電気代を抑えているのですが、それでもまだまだ電気代が高い。
そこで、窓断熱を改善する為の必要費用について調べて見ました。
電気使用量と電気代の実績
窓断熱の改善を検討する前提として、わが家の2022年の電気使用量と電気代は、下の表のようになっていました。
10月が電気使用量の年間の下限になります。
この時期は冷房も暖房もまず使わないので納得です。
夏は、冷房はそれなりには使っている筈ですが、以外に使用量は少ないですね。
もしかしたら、夏はエコキュートの湯沸かしの電気使用量が減るからなのかも。
1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | |
使用 量 | 1,487 | 1,273 | 1,098 | 952 | 571 | 454 |
電気 代 | 42,581 | 37,368 | 32,639 | 26,916 | 16,671 | 14,885 |
7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | |
使用 量 | 418 | 427 | 456 | 390 | 552 | 861 |
電気 代 | 14,188 | 14,683 | 15,561 | 12,625 | 17,459 | 33,453 |
問題は冬です。
わが家は高気密住宅で、全ての窓が 樹脂サッシ複層ガラス なのですが、それでもピークの1月には4万円を超えます。
暖房費の推定
暖房を多く使う12月~3月の4カ月間のトータルの電気代は以下となります。
¥146,041
対して暖房を使わない10月の電気代は以下です。
¥12,625
これより、以下の計算でおおよその冬の暖房費を算出しました。
暖房費=(12~3月の電気代)
ー(10月電気代×4)
=¥95,541
1カ月では 2.4万程度 になります。
仮に窓断熱の改善で暖房費用を減らせれば、1シーズンで結構な節約が出来そうです。
10%改善 ⇒ ¥9,554
20%改善 ⇒ ¥19,108
窓断熱の改善方法いろいろ
窓断熱の改善方法は色々あるようです。
- 施工業者による内窓(二重窓)設置
- 市販キットを使ったポリカプラダン内窓DIY
- 窓ガラスに窓用断熱シート(プチプチ)の貼付けDIY
- ガラス枠にポリカプラダン嵌め込みDIY
なお、わが家で改善したい窓は、大小あわせて14箇所です。
引違い腰高中窓:7箇所
引違い腰高小窓:5箇所
すべり出し小窓:2箇所
掃き出し窓は南向きに2箇所ありますが、これは日射が入るので保留とします。
施工業者による内窓設置の費用
効果はもっとも期待できますが、費用はもっとも高いです。
現在、国や自治体から補助金がでるようですが、そもそもの費用が高いので躊躇します。
内窓(二重窓)リフォームの費用相場
引用元:二重窓リフォームに利用できる補助金の種類を解説|くらしのマーケットマガジン
引違い腰高窓:4.9~5.1万
(横1800mm/縦1000mm以内)
掃き出し窓 :6.9~7.1万
(横1800mm/縦1800mm以内)
掃き出し窓 :7.9~8.1万
(横1800mm/縦2030mm以内)
「施工業者による内窓施工」費用
⇒約5万円 /窓1箇所
窓14箇所をリフォームすると 70万位 になりそうです。
仮に費用の半分を補助金でカバーできたとしても、約35万 は掛かりそう。
これでは、20%改善できたとしても、元を取るのに 15年以上 かかる。
ちょっと費用が掛かり過ぎますし、6箇所はシェードカーテンなので内窓化は難しいです。
カーテンは変えたくないですし。
ということで、わが家の場合はこれは なし です。
市販キットを使ったポリカプラダン内窓DIYの費用
同じく内窓ですが、DIY用のフレーム+レールの市販セットが売られています。
これに別にポリカプラダン等を購入して面材にします。
注:ポリカプラダンは中空ポリカ・ツインカーボ
とも呼ばれます
引違い腰高中窓への「内窓DIY」費用
⇒ 約¥8,030 /窓1箇所
内訳
フレーム+レールセット:
約¥6,050
ポリカプラダン:
約¥1,980
コメリ 自社ブランド品
910mm×1820mm_厚さ4mm
面材2枚分
小窓の材料費は中窓の半額と仮定すると、窓14箇所を全部改善した場合の費用は 約8.4万円 はかかりそうです。
この場合は、20%改善できたら元を取るのに 4年 かかりますね。
なお、DIYの場合は補助金は出ないようです。
DIYなのに思ってた以上に費用が高く、ちょっと躊躇します。
DIY作業は、他の2つのDIYに比べると面倒です。
なお、これも内窓なのでシェードカーテンの箇所には適用できません。
窓ガラスに窓用断熱シートの貼付けDIYの費用
下の広告のものではないですが、勤務先でも一部の窓に窓用断熱シート(プチプチ)が貼られています。
プチプチなのが見え見えで、何年か前に貼られ中途半端に剥がれていて、見栄えが良くないです。
ですが費用は安いですし、11月初旬でも、ガラス表面と断熱シートの表面を触ると、断熱シートの方が明らかに冷たくなく、効果はありそうです。
引違い腰高中窓への「断熱シート貼付けDIY」費用
⇒¥1,771 /窓1箇所
(900mm×1800mmのシートから2枚切出し)
小窓の材料費は中窓の半額と仮定すると、窓14箇所を全部改善した場合の費用は、約1.9万円 になりそうです。
この場合は、20%改善できたら元を取るのに 1年 ですね。
でも流石にこれで20%も効果は無い気がする。
DIYの作業内容は簡単です。
- 断熱シートを必要なサイズに切り
- はくりフィルムを剥し
- 窓に貼る
取付け作業が簡単で値段も安いので、試してみるのは悪くないかもしれません。
ですが、個人的には、やはり見栄えの問題と効果への懸念が拭えません。
なお、これの場合はシェードカーテンの箇所にも問題なく適用できます。
ガラス枠にポリカプラダン嵌め込みDIYの費用
この「ガラス枠にポリカプラダン嵌め込みDIY」は、内窓の追加ではなく、既存の窓のガラス枠にポリカプラダンを隙間を空けて嵌め込み、養生テープで貼り付ける方法です。
元の窓が1枚ガラスであれば、なんちゃってペアガラスにレベルアップします。
元の窓がペアガラスであれば、なんちゃってトリプルガラスにレベルアップします。
隙間は隙間テープの厚みで確保します。
追加でガラス枠やレールを用意する必要はありません。
透明なポリカプラダンと透明な養生テープを使うことで、外観上の違和感も少なく、サッシの開閉もこれまで通り出来ます。
引違い腰高中窓への「ガラス枠にポリカプラダン嵌め込みDIY」費用
⇒¥2,608 /窓1箇所
内訳(中窓一箇所分)
ポリカプラダン :約¥1,980
コメリ 自社ブランド品
910mm×1820mm_厚さ4mm
面材2枚分
隙間用テープ :約¥ 560
隙間確保用
メンディングテープ:約¥ 47
端面塞ぎ用
養生テープ :約¥ 1
ガラス枠への固定用
ポリカプラダンの値段は、コメリブランドのポリカプラダン であれば窓用断熱シートに比べて若干高い程度です。
他のホームセンターでも、¥2,000程度でポリカプラダンが販売されているようです。
この方法だと、ガラスとプラダンの間に空気層が追加され、面材自体も中空のポリカプラダンなので、原理的に効果が無いとは思えません。
費用は、窓14箇所全部でも 2.4万円位 で出来そうです。
20%改善するなら、1年 でほぼ元が取れますね。
DIY作業は、ポリカプラダンを必要サイズにカッターで切るのが大変ですが、内窓DIYに比べればレールや枠が無い分だけ簡単と思われます。
なお、これの場合もシェードカーテンの箇所にも問題なく適用できます。
まとめ 『ガラス枠にポリカプラダン嵌め込みDIY』がベスト
比較調査により、『ガラス枠にポリカプラダン嵌め込みDIY』が、わが家としては最善と判断しました。
判断のポイント
- 原理的に効果が期待でき、見栄えもそれほど悪くない。
- 少ない費用で実施でき、20%改善すれば1年で元が取れる。
- シェードカーテンが、そのまま使える。
とりあえず実施窓の半分分の部品を注文し届きました。もう後には引けません。
【参考記事】
11月に入り大分寒くなってきたので、暖房をよく使う部屋から窓断熱DIYを進めています。
『窓ガラスにポリカプラダン貼付け』は、期待通りに見た目に違和感がなく、嫁にも好評です。
これはお勧めです。
左側はDIY改善未の窓