【家庭菜園】プランターでジャガイモ栽培。普通サイズの菜園プランター(28L)での育て方

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家庭菜園
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プランタージャガイモ栽培 を始めました。

ジャガイモに挑戦しようと思った理由は、『食料の自給自足をするには、主食になる作物がいるよなー』と考えたからでした。

まあ、実際に自給自足するのは難しいとしても、せめてジャガイモの自給自足は目指したい。

なのでコスパが悪いのは御免です。
出来るだけ収益性が良くなる方法で育ててみる事にしました。

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ジャガイモの基本情報

科目属名:ナス科ナス属
発芽適温:15~20℃
生育適温:15~24℃
水やり :湿気が多いとイモが腐るので
     葉がしおれかけたらやる
植付時期:春植え_桜が咲く頃
     秋植え_8月末~9月末
生育期間:植付から収穫まで3ヶ月
草丈  :開花の時点で60~70cmが適切

ジャガイモ栽培のポイント

ジャガイモは涼しい気温を好み、植付けから収穫までの生育期間が約3ヶ月と短い野菜です。

植付け前には種イモの 芽出し作業 も必要なので、植付け時期を逃さないように事前の準備が大切です。

また、種イモの上にイモが育ち、育ったイモに日光が当たると緑化して食べられなくなるので、成長にあわせて 増し土 しながら育てます。

なので、芽出し作業増し土 がジャガイモ栽培のポイントになります。

種イモの買い方/選び方

ホームセンター等で販売している 1kg袋入り がコスパが良く、¥300~400 程度で購入できます。

ですが プランター1つに2株栽培 するのに必要な種イモは 100g 程度なので、1kg袋入りは多過ぎて種イモが余ってしまいます。
余った種イモは 薬剤処理 されているので 食べれません

なのでプランター2つで4株程度栽培するには、一部で販売されている 少量販売品 を購入する事になりますが、これだと 200g¥200 程度と割高になってしまいます。
止む無しかな。

販売されている種イモは、以下の選び方で、元気な種イモ を選ぶのがとても重要です!

  • 良い種イモ
    皮にハリがあり、芽が複数ある。
  • 悪い種イモ
    皮にシワがあり、芽が少ない。

じつは今回、種イモの少量販売で種イモ2つ入りを購入したのですが、小さい方の種イモが皮がシワシワで、芽の成長が遅く、大失敗でした。

後戻りはできないので、納得いく種イモを選びましょう。

種イモの浴光育芽(芽出し)

春栽培 の場合は、浴光育芽(芽出しをしてから植付けするのが良いようです。

浴光育芽では、2~3週間かけて『5~10mmの 硬く丈夫な芽』じっくり 育てます。
ジャガイモの植付けは桜が咲く頃が良いので、それの2~3週間前に浴光育芽を始めます。

浴光育芽をすることで、以下の効果が期待できます。

  • 欠株が防止できる
  • 株の生育が揃う
  • 植付け後の出芽が早くなり生育も早まる

【参考記事】

種イモの切り分け

30~50gの重さの種イモは、切り分けすることなく、そのまま植付けます。
60g以上の重さの種イモは、『1片が 30~40g』『芽が2つ以上残る』ように切り分けます。

切り分け方法は、必ず 縦に長く 切り分けます。
60gなら半分に、100gなら3つに、縦長に切り分けます。

これは元気な芽が種イモの先端側に出やすい為で、横に短く切り分けると、おしり側に元気のない芽があつまり、株の 生育にばらつき が出てしまいます。

切り分けた種イモは、風通しが良く湿気の少ない日陰(廊下とか)で2~3日陰干しし、切り口をコルク状に乾かします。

種イモをカットし切り口を乾かした写真
3日廊下で乾かした
カットした種イモの表側
大きな種イモが両サイド。小さい種イモが中央の2つ。

例のシワシワの種イモの半分(右から2個目)で、事件が発生。
ようやく出た弱っちい芽が取れてしまいました。

種イモの休眠は覚めているので、植付け後に芽が出るのを期待して、このまま植える事にしました。

プランターの選び方と植付け方(28LプランターでもOK)

桜が咲く頃にプランターに植付けます。

ジャガイモは増し土して育てる為、プランターは出来るだけ深い方が良いです。
このため深さ30cm以上の深型プランターの利用を推奨する情報を良く見かけます。

とは言っても、『深さ26cm/容量28L程度の普通サイズの菜園プランター』で2株栽培を説明している園芸本や情報も多くあります。

わざわざジャガイモ栽培の為に、高くて汎用性が薄い深型プランターを購入したくないので、わたしは手持ちの菜園プランターで栽培する事にしました。

プランターへの植付けは、以下の手順で行います。

  1. スノコの上に 鉢底ネット or 水切りネット を敷いて直に培養土を入れる
    土の深さを確保する為に鉢底石は使わない。
    スノコがあるので排水性・通気性に問題はありません。
    水切りネットと土目盛の写真
    土を入れる線をあらかじめ入れました。
    スノコの上に水切りネットを敷いています。
  2. プランターに培養土を5cmの深さで入れ、軽く手で押付ける
    最初の土入れの写真
  3. 種イモを切り口を下にし、培養土の上に置く
    株間は20cm以上は必要。
    今回は22cmとする。
    種イモを置いた写真
  4. 培養土を更に7~8cm入れる
    種イモの厚み2cm程度なので、種イモの上に5cm程度の土が被さるようにします。
    軽く手で土を押付けます。
    土をかぶせる写真
  5. プランターにたっぷり水を掛ける
    植付け完了の写真

このあとは、芽が出るまで水をやらずに放置します。

発芽した写真
4月10日に植付けてから12日目で芽がでてきました。
発芽部拡大
モグラのように、土を盛上げて顔をだしました。

栽培場所

日当たりがよく、風通しのよいところを好むようです。

生育だけでなく害虫予防の為にも、これはとても重要です。

害虫対策

ジャガイモには アブラムシヨトウムシ が発生しやすいようです。
また ウドンコ病 にもなるリスクがあります。

これらの害虫予防や病気予防には 化学農薬 が便利ですが、わたしは家庭菜園では出来るだけ農薬を使わないで栽培したいので、防虫ネット唐辛子酢の散布 で害虫・病気の予防をしています。

防虫ネット

種芋の植え付け時から防虫ネットをかけます。
防虫ネットは 100均 のでも大丈夫です。

種イモ植付け後からプランターに防虫ネットをかけます。

ただ、ジャガイモは開花時で60~70cmの草丈まで成長するので、できるだけ長く防虫ネットを使えるように、出来るだけ余裕のある大きさで準備しましょう。

芽かき後はダンポールの上から防虫ネットをかけます。

【参考記事】

唐辛子酢

アブラムシの予防 や ウドンコ病の予防 には、唐辛子酢が有効かもしれません。
以下の記事にまとめましたので興味があれば見てみて下さい。

【参考記事】

水遣り

芽がでたら水やりを始めます。

ですがジャガイモは、土が湿り過ぎると種イモや成長中のイモが腐ることもあるようなので、乾燥気味で育てる方が良いようです。

なので、葉がしおれてきたら、コンテナの底から水が流れ出るまで根本の土にたっぷりあげるようにします。

ジャガイモの葉が萎れてきた写真
葉が萎れてきた写真
葉の縁がよれてきます。
水やりの翌日に葉がピンと戻った状態。

芽かき

植付け後1カ月ほどして芽が 10cm程度 に伸びたら、元気の良い芽を2本残して他の芽をかき取ります。

残す芽が多いと収穫できるイモの大きさが小さくなり、残す芽が1本だけだとイモの収穫数が少なくなり、また万一の時に欠株になってしまいます。

芽かきは、『土をしっかり押え』『芽を横に倒すよう』に引抜きます。
ハサミで土の上で切っても意味がありません。

補足)芽が取れた種イモのその後

懸念していた『芽が取れてしまった種イモ』ですが、他の種イモの芽が芽かきまで育っても、やはり土の上に芽がでませんでした。

掘り出したところ、腐っている事はなく、芽が土の中で伸びてきていましたが、残念ながら時間切れ。

なかば遊びで『芽かきした芽』を掘り出した穴に植えて再生させ、小ぶりながらも葉が育っていたのですが、種イモがついていない為か、大豆程度の大きさのイモにしかなりませんでした。

やはり種イモの選択と浴光育芽は重要と認識しました。

増し土(1回目)と追肥

芽かき後に、1株当り化成肥料10g を株の周りにまき、培養土を『5cmほど増し土』します。

増し土する時に、下の葉が多少土に埋まる状態になりますが、ジャガイモは丈夫なので勝手に出てくるようです。

増し土(2回目)と追肥

1回目の増し土から2週間ほど経つと、増し土した土の上面から30cm程に草丈が伸び、蕾ができてきます。

蕾がみえたら、芽かき後と同じように 化成肥料10g を株の周りにまき、培養土を『5cmほど増し土』します。
プランターの淵にはウオータースペースが必要なので、株元中心に増し土します。

蕾が見えてきた写真

ただし蕾が出る前でも、『水遣りで培養土が減ってきた』と感じた場合など、途中で増し土がしたくなったら、積極的に増し土して良いようです。

2回目の増し土後の写真
2回目の増し土後の状態

摘花

ジャガイモの成長に必要な栄養分が取られるので、できれば花は取り除きます。
ただし摘花有無での大きな影響はないようなので、花を楽しみたいならばそのままでも良いようです。

収穫

花が終わり、葉が黄色くなりだしたら、もうすぐ収穫です。
ですが、収穫のタイミングを誤り肥大の途中で掘り出してしまうと、小さいイモしか収穫できなくなります。

葉が8割がた黄色くなって枯れてきて、茎がしなびて垂れてきたら、まず株元から離れた場所を優しく掘ってみる『試し掘り』を行い、十分に大きくなっていたら収穫します。

イモがまだ小さいようなら埋め戻し、しばらく待ってから収穫します。

ただし収穫が遅れると、イモが肥大しすぎて割れや空洞が出来たり、高温でイモが痛んでしまう事があるので、完全に枯れてしまったら放置せずに収穫した方が良いようです。

収穫はイモをよく乾燥させるために、2~3日晴天が続いた日の午前中の、出来るだけ早くから行うのが良いです。
収穫したイモは洗わないで土はキッチンペーパーなどで落とし、日陰で良く乾かし、風通しの良い暗い場所で保存します。

28Lサイズのプランターでも余裕で収穫できました。

まとめ

ジャガイモの栽培には色々なテクニックが必要で、とても楽しませてくれます。

同じジャガイモでも、馬鈴薯/メークイン/キタアカリ等と品種も多く面白く、使える料理にも困らない便利な作物です。

是非お勧めです!